投資・投資信託を始めてある程度マイナスの期間にも耐えると、利益が出始めます。
すると、せっかくでている利益を確定してしまいたい、つまり利益確定を考えます。
では、「いつ?」が難題です。
本記事を読む事で利益確定のタイミングを理解する事が出来ます。
目次
1. 利益確定とは
利益確定とは、全ての資産運用にて利益が出たり、上昇局面がやや弱くなった時に、損益がプラスになっているし、利益を実現するために株や投資信託を売って取引を終了す る事です。
必ずいつかはやらないといけない項目であり、投資家にとっては非常に悩ましい問題です。
2. 利益確定をするタイミング
利益確定をするタイミングは、以下です。
- 定年を迎え貯金を切り崩して生活する時
- 大きな出費がある時(家、車、子供の教育費)
- 主優待制度の権利を獲得した時
- 目標の貯金額が貯まった時
大きくは4つに絞られると考えています。
2-1. 定年を迎え貯金を切り崩して生活する時
これは言われなくても分かるよと言われそうですが、忘れない様に記載します。
60歳で定年を迎えると、65歳から年金が支給されると仮定すると、無収入期間が5年存在します。
この5年間については、完全に自身の貯金から生活費を捻出する事になります。
特に定年を迎えた翌年の所得税は、前年の収入で判断されるため、それなりの負担になります。
よって、利益確定のタイミングとしては十分可能性としてあり得るタイミングです。
定年を迎えた後も何らかの仕事を継続したり、不労所得で生活が出来る人は利益確定は先でも良いかとは思います。
ただ、あまりにお金を残しても自身が亡くなった時に家族でもめる原因になったりもします。
遺産を受け継ぐ人が居ないと、遺産が国の物になったりという話もあるくらいです。
繰り返しになりますが、定年は利益確定のターニングポイントですね。
2-2. 大きな出費がある時(家、車、子供の教育費)
これも大きな利益確定のタイミングです。
金額的には100万円以上の金額が動くタイミングですね。
家:○千万円、車:○百万円 、子供の教育費:○十万円 ~○百万円 とそれなりの出費になります。
資産運用は、老後資金を貯めるという事も目的ですが、こういった大きな支出の負担を少しでも下げる事も大きな目的です。
運用をせずにただ積み立てても単純に掛け算になってしまいますが、運用は資産を増やすポテンシャルを持っています。
大きな出費の際に1円でも助けれくれると助かりますよね。
よって、大きな出費がある時も利益確定のタイミングになります。
2-3. 株主優待制度の権利を獲得した時
tenさんはこれも大事なタイミングです。
目的の株主優待制度があった時に、株主優待の権利を取得した後も持ち続ける事も一つの選択肢です。
しかし、株価が下がるリスクがあったり、他の投資をしたいという場合もあります。
ただ、売るタイミングが非常に難しいです。
これは単純に、株主優待の権利を得たら有無を言わさず売ると決めておけば気持ちが楽です。
株主優待の権利を得る為には権利日に株を指定数所有しておく必要があります。
その日を過ぎると売ってしまっても株主優待の権利は維持されます。
優待が届くのは2か月くらい先にはなります。
あくまで権利日に株を持っていたかが基準になります。
先程、「株主優待の権利を得たら有無を言わさず売る」と記載しました。
しかし、「その時点で損益がマイナスだったら?」と言う疑問が出ると思います。
確かにその可能性もあります。
その場合でも、tenさんの場合は売るという選択肢を選ぶと思います。
「選ぶと思います。」とは無責任なと思うと思います。
ですが、この「選ぶと思います。」には意味があって、実は株主優待を得るために株を買って、株主優待の権利を得て(権利日に株を所有して)、最後に不要なので売っての過程でマイナスになった事が今まで無いのです。
絶対は無いですが、マイナスになる事を極力避ける事は出来ます。 それはこちらの記事で紹介している長期、分散、積立です。
これにより平均購入単価を極力下げる事が出来ます。
株主優待の権利日から逆算して毎月10株ずつ等として、長期的に購入してきます。
これにより株主優待を得る時にマイナス損益となる可能性がぐっと下がります。
後は、株主優待のある会社の株は、株主 優待の権利日に向かって少しずつ株価が上昇する傾向があります。
以下は、tenさんが定期購入している薬王堂ホールディングス(7679)様の直近3年のチャートです。
約3年のデータのみとなります。
青〇の部分が株主優待制度期限日付近の週足です。
直前の株価より値上がりしている傾向が確認出来ます。
その後、株主優待期限が過ぎると同時に下落している事も同時に確認出来ます。
理由ですが、株主優待の権利を得る為に株を買う人が増え、需要が増える為です。
よって、この株が上がり始める前から積立を実施します。
買うのは株が上がり始める直前でも良いのではと言われそうですが、株の上がる直前を読む事は至難の業です。
予想しても外れる事が大部分ですので、権利日に向かって株価が上がるより前から積み立てる事が有効になります。
2-4. 目標の貯金額が貯まった時
投資をする際に何らかの目的を持って始めると思いますが、利益確定のタイミングとして「目標の貯金額が貯まった時」も1つです。
車を買う、家の頭金にする等が考えれられると思います。
これには注意が必要で、これで運用を辞めてしまわない事です。
目標の金額が貯まり、満足して、我慢していた分、今まで運用に回っていたお金を逆に使ってしまうリスクがあります。
目標が達成されても、運用は続ける事は重要と考えます。
何より、目標を達成されたという事は、貯める習慣が身に付いています。
辞める事は勿体ないですよね。
3. やってはいけない事
逆にやってはいけないのは、以下です。
- 一時的な上昇下落で売買を繰り返す事
- 利益が出た分を売って利益確定をして、買い戻す事
意外と手数料がかかりますし、皆さんの時間が取られます。
現在の株価が上がり切ったのか、下がり切ったのかの判断が難しいです。
更にチャートを常に見たりして、結構ストレスになります。 運用を続けられなくなっては何の意味もありません。
逆に株主優待の権利日を過ぎると株価も下がる傾向にあります。
これも何となく予想が付きそうですが、株主優待を得たら売ってしまう人が居るからです。
需要が小さくなって、株価が下がる可能性が高いです。
一時的な下落の場合もあります。
そういう意味でも、株を長期保有する目的がないのであれば、株主優待の権利日を過ぎたら出来るだけ早く売る事をお勧めします。
持っていると逆に株価が下がって損失が増える可能性が高いです。
是非試してみてください。
実際にやっている記事も別途書いていきますね。
そちらで具体的な売買履歴も記載します。
よって、話を戻すと、株主優待を目的に所有している株は、株主優待の権利日を経過したら売ってしまうのが得策です。
資金を他の投資にも回せます。
4. まとめ
利益確定のタイミングは4パターンについて記載しました。
皆さん、持っている事情が異なりますので、一概には言えませんが、一つの情報にはなるかなと思っています。
利益確定のタイミングは大きく4つです。
- 定年を迎え貯金を切り崩して生活する時
- 大きな出費がある時(家、車、子供の教育費)
- 過株主優待制度の権利を獲得した時
- 目標の貯金額が貯まった時
絶対にやってはいけない事は以下です。
- 一時的な上昇下落で売買を繰り返す
- 利益が出た分を売って利益確定をして、買い戻す。
ご参考までに!