【考察】仮想通貨、株価、金連動性

投資を始めると、各投資方法の相関について気になる方もいらっしゃると思います。
リスク回避として大事な考え方です。
本記事では、仮想通貨、株価、金の連動性について考察します。

本記事を読む事で、仮想通貨、株価、金の連動性について傾向が分かり、資産運用をする際のリスク回避について理解する事が出来ます。

目次

1. 結論:相関無し

結論として、株価、金の相場にはあまり相関があるとは言えないと考えます。
基本的に金は安定、NYダウは上昇傾向にあります。
以下は最も大きい市場であるNYダウと金のチャートを示しています。

NYダウ_2016~2022年
金_2016~2022年

NYダウは、やや右肩上がりの傾向があります。
一方で、金は横倍である事が確認出来ます。
ただ、金には一つ特徴があり、有事の際に強いと言われています。
例として、2020年にNYダウは下落しています。
ご存じの通り新型コロナウイルスによる影響です。
一方で、金は上昇に転じています。
NYダウ下落はアメリカの国の状態が悪いという目安になります。
要因としては、為替、国債、感染病等多岐に渡ります。
NYダウが下落すると、人の心理として「下落前に利益確定」と考えます。
そして、利益確定した資産をそのまま置いておく事は資産運用という観点から時間が勿体ないので、金を購入する流れになります。
金は太古から価値のある資産として世界共通認識です。
世界的に状況が悪くなっても金の価格は安定しているため、一時的に資産で金を購入する傾向があります。
更に金は有事の際に、安定しますが上昇する傾向があります。
既に記載していますが、金を購入する傾向があるという事は、需要が増える訳ですから、金の価格が上がる事が予想が付きます。

2. 仮想通貨と株価の関係

仮想通貨の連動性ですが、あまり連動性は無い様に見えます。
ビットコインの歴史があまり長くないので、データ自体が少ない事も要因ではありますが、現段階でドルとビットコインの相関を語るにはやや根拠が足りない印象です。

NYダウ_2016~2022年
ビットコイン_2016~2022年

ただ、「仮想通貨」は、用途としては自国の通貨が安くなってしまった時に資産価値を維持する為に購入したりします。
例えば円安が進んだ場合(例:100円/$→110円/$)、日本円の価値が下がってしまいます。
これを防止する為に外貨で資産を持つ事も考えますが、コロナウイルスの様に世界的にパンデミックとなった場合どうでしょうか。
全ての国の通貨に価値が下がるというリスクが発生すると思います。
こういった場合は、ビットコイン等の仮想通貨で資産を持つという選択肢が出てきます。
もちろん、仮想通貨が下落するリスクもあります。
ここは、どの選択肢がリスクを低減出来るかを考え、場合によっては資産を分散して保有する事が望まれます。

3. まとめ

仮想通貨、株価、金の連動について記載しました。
実際は、各国間の情勢、通貨の関係、主要な人物の発言/発表、感染症等多くの要因が影響し合います。
都度、チャートを見て傾向を臨機応変に把握する事が大事です。
あとは、傾向が見えても、「金一択」、「株一択」は超上級者向けですので、初心者のうちはしっかり複数の種類の分散させてリスクを回避してください。
1極集中は一時的に利益を得る事は出来ますが、多くの人がそれ以上の損失を経験します。
投資市場は、大きく負けない事が最重要課題です。
極論、1年目は利益ゼロでも上出来です。